1991年ソ連が解体され、独立したのがここ中央アジアの国々です。紀元前より中央オアシスを巡る諸民族の戦いが絶えず、侵略や衰退を繰り返していましたが、それでもシルクロードの中継点として東西の文化を融合させながら、多くの遺産や自然を残したのがこの国々です。独立後、国情もようやく安定し、いにしえのシルクロードの旅もし易くなりました。遠いようで本当はとても近い国々、笑顔に触れる旅に出てみてください。
シルクロードの中継地として長い歴史を持つウズベキスタン。各地に見られる遺跡からは、古くから人々や物資の流れが途切れることなく続いてきたことがわかります。世界遺産に登録されているサマルカンド、ヒワ、ブハラへの遺跡を巡る旅や、夏場はユルタと呼ばれる遊牧民の住居に泊まり、ラクダ乗りの体験やアイダクル湖を訪れるのもおすすめです。サマルカンドではホームステイ体験もできます。伝統的な料理ビチャクや土製のかまど料理のクッキングレッスンをし、できた料理をホームステイ先の家族と賞味。遺跡を見るだけでは体験できない、ウズベキスタンの人々との触れ合いを楽しみましょう。
カザフスタンは、世界で9番目に広い面積を持ち、石油、天然ガスなど地下天然資源に恵まれた資源大国です。西に世界最大の湖・カスピ海。北にロシア、東には中国と、超大国に挟まれ、南には、中央アジア諸国のトルクメニスタン、ウズベキスタン、キルギスの3国と国境を接しています。 古代より数々の遊牧民族がオアシスを獲得するために群雄割拠し、シルクロードの交通の要衝として永く栄えてきました。近代では、カザフスタン社会主義共和国としてソビエト連邦の統治下に置かれていましたが、他の中央アジア諸国同様ソビエト連邦崩壊後の1991年に独立しました。その後は大きな混乱もなく、1997年にアルマトイからアスタナに首都が移され、豊富な地下資源を武器に現在も急成長を遂げています。
中央アジアの国々の魅力はサマルカンド、ブハラなどのオアシス都市だけではありません。万年雪をいただいた高い山々、湖、大草原、そして砂漠などの大自然も魅力的です。中央アジア5ヶ国の中で、そうした大自然を満喫できる国のひとつがキルギスです。中央アジアの真珠と言われるイシククル湖は必見中の必見ですが、ここを越えて天山山脈の大自然が楽しめるアルティン・アラシャンやジェディ・オグスまで足を延ばすのがお奨めです。トレッキングや乗馬、そして大空の下で天然温泉入浴もお楽しみいただけます。 キルギスは多民族国家なので、キルギス人だけでなく、ロシア人、ウズベク人、ウイグル人、ドゥンガン人などいろいろな民族が住んでいます。そんな国の一般家庭にホームステイして、いろんな民族の風習文化が混じったキルギスの家庭料理にトライ!!多民族国家キルギスを実感できます。雄大な大自然と素朴な人々との出会いはきっと良い思い出になるでしょう。
タジキスタンは、中央アジアと聞いてイメージされる果てしない草原と雪を頂いた美しい山並みが特に印象に残る自然豊かな国です。国土の93%が山地で覆われ、約50%の地域が標高3000mを超えます。東部にあるタジク語で"世界の屋根"を意味するパミール高原からの豊富な雪解け水が峻厳な地形の中で激流となりタジキスタンの壮大な大自然に彩を添えます。また、かつてシルクロード交易で栄えた時代を彷彿とさせる活気みなぎるバザールが数多くあり、中でも中央アジア最大の規模を誇るホジェンドのバザールが有名です。新鮮な野菜と果物、綺麗に焼かれた主食品のナンや特産品のドライフルーツなど見ているだけでうきうきした気分にさせてくれます。
中央アジアの中でも未知なる国トルクメニスタン。国土の大半が砂漠で、石油や天然ガスなどの資源に恵まれたとてもユニークな永世中立国です。トルクメニスタンは、他の中央アジア諸国と比べて民族色が色濃く残っているのが特徴です。他の国では民族衣装を身に付けた人々の姿をみかけることはあまり多くないのですが、トルクメニスタンでは、美しい色や柄の民族衣装を身に付けた人々に出会います。男性、女性問わず、写真撮影に関してあまり抵抗はないようなので勇気を出して写真撮影をお願いしてみてはいかがですか。きっと、よい記念になるでしょう。